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仏問答

■妄想集

私「仏様。仏様は悩まないのですか」

仏「悩むよ」

私「えっ!?」

仏「悩んでるけど、仏なりに精進してます。悩んでるってことをあからさまにしても、人々が混乱しちゃうから」

私「・・・」

私「仏様は、なぜ仏様なのでしょうか」

仏「なるべくしてなったんだろうね。」

私「悩みをお持ちでも?」

仏「そう。悩みを持っていると仏になれないという決まりもないし。」

私「・・・。うう。お聞きしたいことが出てきません。」

仏「なんでも聞いていいよ。答えや教えは至るところにあるんだけどね」

私「仏様にあれもこれもお聞きするのは気が引けますが、、、」

仏「己で学ぶもよし。聞くもよし。」

私「は、はい」

私「ああ、仏様。これは質問でもなんでもなく、感嘆といいますか、叫びといいますか、込み上げるなにかがあります」

仏「そういうときもあるよ」

私「この問答に終わりはありますか」

仏「あるかも知れない。ないかもしれない。」

私「そういうことになりますよね」

仏「そうだね」

私「私も仏になれるでしょうか」

仏「なれるし、もう仏だよね」

私「えっ!?煩悩だらけのニンゲンですが」

仏「それなら人間だよね。人間であるよね」

私「仏になりたいんですが」

仏「では、どうぞ仏になってください」

私「どうすれば仏になれますか」

仏「もう仏だよね」

私「仏と自覚してよいのですか」

仏「はい、どうぞ。」

私「わ、私は、ほ、仏です」

仏「はい。」

私「・・・」

仏「・・・」

私「・・・これでよいのでしょうか」

仏「よいのでしょう」

私「仏である私は、たいへんな戸惑いを今、いだいておりますが」

仏「それでも仏なら、仏だよね」

私「私が今、何もかも投げ出して、ワァーって取り乱しても仏でしょうか」

仏「仏だろうね。」

私「でも、そんな仏、いるんでしょうか」

仏「そんな仏もいるだろうね。」

私「言葉遊びのような気がしてきたのですが」

仏「言葉遊びだろうね」

私「私、やはり人間として精進したいと思いますが」

仏「はい。」

私「でも、仏に憧れも抱いていたいのですが」

仏「はい。」

私「宇宙ってなんですか」

仏「すべてです」

私「すべてってなんですか」

仏「すべてです。すべてと答えたけど、あなたなりに理解してもらうしかないんだよね」

私「・・・」

私「仏様。お付き合いいただき、ありがとうございました」

仏「どうもありがとう」

私「・・・なごり惜しいです。こんな問答を、いつまでも続けたくなります」

仏「いつでもどうぞ」

私「・・・(なにがなんだかわからなくなりました)」

仏「・・・(これも仏の定めかな)」



以上、思考実験。