ナンバーワンになりたいかい

■2番に甘んじていた
誰かの後に付くのは楽であるし、サポート役と思えばやりがいもある。しかし、甘えとも言える。
学生時代、部活の練習の1つに、学校を出て隣町まで行って帰ってくる長距離走があった。
その日は調子がよく、上位集団にくらいつく。そのうち、周囲の仲間が失速し、気付いたら先輩部員と僕の二名が先頭となる。
その先輩はいつもトップで、この日も安定した走り。僕はそのうしろに続く。

■3位以下は見えなくなった
スピードに乗り、淡々とゴールを目指す。
このとき、いつもは下位集団であるはずの自分が、先輩に劣らず走っていることに優越感をおぼえる。もしかしたら、どこかで前に出られるかも。
そんなことを考えながら、先輩の後ろを楽しんでいた。

■先輩 超加速
ところが、なんとか付いていけたペースがズレはじめる。まだゴールまで距離があるにもかかわらず、先輩が加速、ダッシュ並の走りに変わる。
最初は負けじと食らいつくも、あり得ない速さに、挫折。
(こ、これがトップ選手の走りか、、、くっ!)
1位でいることの凄さ。2位でのほほんと走っていた自分を恥じる。

■???
先輩、見えなくなりそうなほど先を行く。
速すぎる、、、。そう眺めていた矢先、先輩、90度曲がり、道から消えた。
突然の出来事に高まる不安。
消えた場所までたどり着き、横をみる。

(、、、トイレかよっ‼‼)

■1位になりました
先輩は公衆トイレを目指して加速していたもよう。
2位でなまじっか喜んでいた自分を卑下し、1位にはなれないと悟ったばかりなのに。
トップに躍り出た。

■調子狂いました
そのあとは、だめだった。1位でいる違和感、ゴール後の周囲の視線を想像してしまい、(後ろがいいや)ってなって、スピードも落ちて、後続集団に先を譲って 、平凡に、下位でフィニッシュ。

■ドラマを演じてた
2位である自分にドップリとハマり。
そんな自分を恥じ、その恥じた状態すら書き消される圧倒的な速さを見せつけられてからの、どんでん返し。
ドラマを演じてたところに、ドラマが待ってた。

■まとめ
走り込みで、思い込みは、だめ。だめ、絶対。